ラノベとゲーム制作かもしれないブログ

オタクが最近読んだ見たラノベアニメ作るゲームの話を書きます。

世界で2番目に面白いライトノベル。 感想

あらゆるラノベ的災難やイベントに巻き込まれ、どんな凡人でも「主人公」に変えてしまう、英雄係数(メサイアモジュール)。
「祭」は、世界一影の薄い高校生だったが、 最終回を終えて、現世に戻ってきた元主人公たち(魔法少女やら女勇者やら学園異能の覇者やら)の策略により、英雄係数をMAXまで上げてしまった! !
ラノベのあるあるやパロディが満載のファンタジーコメディ。(以上引用)

 

 

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今回はまた少し前に話題になったライトノベルの感想です。

(感想かなり溜まってきたな)

 

ライトノベル業界にケンカを売るというキャッチコピー。

単巻なので簡単に。

 

まずは主人公灰川祭

ライトノベル書評ブログ管理人の彼は日夜ラノベの評価を行っている。

PVは月間3とか。

ここより少ないじゃんってなった←

 

 

祭は数学のよくある問題。

タカシくん~の時速を求めなさいという問いに

 

「なんなの?これ。全然意味わかんないだけど?

 こんなのじゃタカシくんのバックストーリーが見えないんだけど?

 こんなのじゃ新人賞一次も通らないよ?」

 

こんなこと言ってて笑った。

ライトノベル脳って感じで好き。

 

放課後ライトノベル買いに古本屋に。

いつも通りラノベを(表紙がエロい奴)レジに。

そこに居たのはいつものおじいちゃんじゃなく銀髪のお姉さん。

祭、戦慄する。なんでおじいちゃんじゃないんだよ!って。

挙句の果てにタイトル読まれる。

 

「我が軍の姫騎士がめちゃシコで本官らめぇぇええ」

 

くっそワロタ。

どんなラノベだよ。

 

お姉さんの背後にある一枚のチラシが目に入る。

「一般の方募集してます!お仕事はめちゃくちゃ楽です」

……え?

祭は凝視しすぎたせいでお姉さんにツッコまれます。

チラシが気になると話すとお姉さんは興奮した様子で「それ見えるの?」と話す。

正直に見えると話す。

祭はなぜか二階の応接室に行かされる。

そこでお姉さんは話す。

 

自分が、自分たちが異世界の主人公であると

 

は?となる祭。

誰もが持つ英雄係数が主人公になると300。

一般は100程度。

ちなみに祭は5。

 

そこに続々集まる主人公たち。

異世界で魔王を討伐した「伝説の勇者」=リーリャ・パヴロヴナ・リトビャノフ

 

異世界帰りの救世主=織田切チロル

 

学園異能の覇者=師子王騎士

※騎士とかいて「ぱらでぃん」と読む。

 

終わりの魔法少女=赤瀬川夏恋

 

赤瀬川夏恋は祭のクラスメイト。

祭曰く黄昏の化身。

 

仕事内容は契約するだけ。

英雄係数を引き継ぐという契約。

この英雄係数というのはそもそも持ってると主人公張りのイベント遭遇できる。

ラッキースケベとかね。

厄介事ももちろん含めて。

 

だから、一度は断る。

しかし、赤瀬川がDQNと絡まれてる時になんとかしないとって思って契約をする。

主人公張りのラッキースケベを駆使しDQNを退治。

 

DQNとやっていた時に赤瀬川は魔法少女に変身してしまって

学校、日本、世界はその話題で持ちきりになった。

しかし、赤瀬川はそれを嫌がるように表情を曇らせる。

 

祭とデートをしていた時秘密を打ち明ける。

私は「他の魔法少女を殺した」

そもそも事の顛末としては赤瀬川が拾ったぬいぐるみを直しそれに心が宿り契約。

内容は「友達が欲しい」「友達のために死にたい」

それだけだった。

友達はでき、幸せな彼女は忘れていた。

もう一つの願いを。

だから、執行者はそれを叶えようと殺そうとする。

そこに友達が入り殺されてしまう。

友達の最後まで決められなかった願いは死ぬ間際に契約される。

 

「笑って生きて」

 

だから、願いは相殺され赤瀬川は生きた。

しかし、執行人は魔法少女の魔力を吸い肥大化。

最終形態とした赤瀬川が向かい打つが

 

 

ーー手も足も出なかった。

 

その結果、赤瀬川と死んだ友達を除いた47人の魔法少女の力を引き換えに執行人の撃退に成功。

 

これが「終わりの魔法少女の真意。

 

祭と赤瀬川は意外な縁で繋がっていた。

祭は紅一馬というラノベ作家のファンだった。

赤瀬川は紅一馬の妹。

それこそ人生を変えてくれたと言っていい程。

 

アニメやラノベで思ったことはないだろうか?

ーーこいつら最終回のあとどうなったんだろ?

誰も知らないし知る由もない。

考察してもそれは飽くまで考察の域でしかない。

 

だから、祭は思った。

 

俺を置いてかないでくれ。

 

思い入れが強い程その思いは強く突き刺さる。

だから、自然と涙が出る。

そんなことに答えをくれたのが紅一馬。

「エンドロールは終わらない」このあとがきで紅一馬は言った。

 

「好きなアニメのエンドロールで自分だけ置いてけぼりになるのが嫌で、だから自分が作る側に行こうと思ったんです」

 

これは祭の思うことに対しての一つの答え。

だから、祭はPCを親から譲り物語を紡ぐ。

それは紅一馬に影響されたただのパクリだ。

けれど、確かに彼の物語だ。

 

そんな時ある発表があった。

「紅一馬が死んだ?」

祭にとってのヒーロー。

決して人気はなかった。けれど祭は知っていた。

彼が生真面目だから色々な物を背負っていたことを。

だから、祭は憎んだ。この世界を。ラノベを。

頑張ってる人間に一瞥もくれないのを憎み叩きそして出来た、今の祭。

 

話が終わるとテロリストに占拠される。

英雄係数のせいだ。

 

師子王、チロル、リーリャの助け合って解決。

物語は日常へ。

 

祭は結局契約をしたので異世界主人公たちの会社に入社。

その歓迎会で祭はもう一度物語を書くと決意。

異世界主人公と自分の物語を。

 

タイトルは

 

「世界で2番目に面白いライトノベル

 

チロルから「なんで2番目?」と聞かれ

「1番はもう決まってるからだよ」と答える。

それは紅一馬の「エンドロールは終わらない」のこと。

 

これは平凡な一般人が、嫌々ながら最強の元主人公たちに振り回される話

 

と祭が概要を打ち込み寝落ち。

 

これは平凡な一般人が、嫌々ながら世界最高の主人公になる話

 

と誰か(赤瀬川)が打ち込むのはずっと先に気づく。

 

 

 

[総評]

くっっっっっっっっそ面白かった。

ラノベにケンカ売るというキャッチコピーにいい意味で裏切られた。

ほんとにいい作品。

シリーズ化してほしいくらい。

特に祭の心情、回想などは面白いし泣ける。

例えるなら「俺ガイル」の八幡タイプかな。

作者さんから伝わるラノベ愛が半端なくよかったです!

 

この作者さんの作品には注目していきたいと思います。

 

最後の一文は悩みまくってこれ。

 

「死にたいって言いたくなったら代わりにぶっ殺すぞ」と言え。

 

 

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